一人でトレッキングに来たけれど、
一人の力だけでは成功しなかっただろうトレッキング。
山に登る格好じゃない外国人の若い女子一人は、きっと珍しかったんだろう。
(日本ではアラサーですが、ココでは22歳ぐらいに見られます。)
欧米人の観光客に、地元の人、ガイドさん。
色んな人に歩いている途中、声をかけてもらった。
『Are you Ok?』
『May I help you?』
その度に『I’m Ok だよ!』と笑顔(のつもり)で答えてたけど、
本当はすごく疲れていた。
(普段運動しない私だから、大げさに書いてます。)
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キャンジンリの山に登ったのはいいものも、
降りる時に少しルートを外れてしまっていた。
山の天気は、変わりやすい。
さっきまで晴れていたのに、急にたくさんの雪が降り出してきた。
『寒いよー。どうやって下まで降りようか。』と、
少し泣きそうになりながら考えてると、見覚えある緑のジャケットを着た人が一人・・
私の方に向かって、山に登ってきてくれた。
彼は、他の観光客のガイドさん。
キャンジンリに登ってる途中に、
『Could you take a picture ?』と
お願いしたことがキッカケで出会った。
『あと一時間半あったら、あそこまで登れるよ、頑張ろう!』
『ゆっくり登ったらいいよ。』
と、何かと気にかけてくれていた人物。
私のことを心配してきてくれたのかはわからないが
一度下山したにも関わらずもう一度助けに来てくれた。
彼に手を引かれ降りてる途中、担架をもったレスキューが二人、山を登って行った。
どうやら、一人で来ていた男性が遭難してしまったようだった。
後に飛行機も来て、救出されていました。
でっかいRay banのサングラスに整った鼻。
ニコッと白い歯を見せながら、彼は爽やかにこう言った。
『君のレスキューは、僕の役目だね。』
惚れてまうやろー
щ(゚д゚щ)
寒くて凍える私を、自分たちが泊まってたロッジのキッチンに連れて行って
暖をとらせてくれた。
フライドポテトやらポップコーンやらを色々とつまみ食いさせてくれた。
(チップとして、いくらかお金渡した方がいいのかなぁ・・)
と少し悩んだが、結局渡さなかったな。
雪が少しマシになると共に、彼ともお別れしました。
翌朝、いつものように岩場で休憩してたら、見覚えのあるRay bunのサングラス!
『Do you remember me?』と聞かれ、
『Of courseだよ!』とテンション高く応える。
今日の彼の目的地は、バンブーという地点だとのこと。
(心の中でこっそり)私もそこまでは進もう!と決めます。
辿り着いたバンブーのロッジは3件。
1件目に聞いたロッジは、シングル400ルピーとちょっと高め。
2件目聞いたところは、シングル200ルピー。
うーん。ここに泊まろうかと悩んでると、満面の笑みの彼が姿を現した!
恋に落ちた瞬間でした!
もちろん、ここのロッジに泊まることした。
もうね、意識し出したら何しゃべっていいかわからない..
夕食後、共有場では彼以外のネパール人とずっとしゃべってました。
朝起きたら、もう彼達の団体はすでに下山してて、結局会えませんでした..
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カトマンドゥに戻ってきた。
食欲が爆発する以外は、いつもの生活に戻る。
ネパールのビザの期限まで、あと少し。
これ食べてない、あれも食べてない。
やり残したことはたくさんあった。
そして、『もう一度、彼に会いたいなぁ。』
自然とそう思っていた。
名刺をもらっていたので、さっそくFacebookで友達申請してみる。
すると、『コーヒーでもどうですか?』
と返事が来た。
どうしようか迷ったけど、てれさに断りを入れ翌日会うことができた。
下山してから見る私服姿の彼。
それはもう素敵!スラッとした細身の長身に、パリッとシャツを着こなす。
『僕がご馳走するからね..』と、おしゃれなカフェに連れてってくれた。
『色んな外国の友達が欲しいんだ。』
そう話す彼からは、私への特別な興味や下心が全く感じられない。
『I want to sex with you.
僕のはすごく大きいから、きっと君を満足させるよ。良いネパールの思い出に絶対なるよ。』
そう言ってさっきナンパしてきた奴とは、えらい違いだ。
余計に、素敵に思える。
たわいもない会話を楽しんでると、彼のBOSSから仕事の電話。
明後日からまた15日間のトレッキング。次のガイドのお客さんと、これから会わないといけないとのこと。
握手をして『またね!』って言って別れた。
あー!もう会えないと思うとさみしいな。
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結婚してるのに、恋なんて..
けしからん!!
って結婚する前は思ってた。
別に、てれさと離婚してどうこうしたいとかそういう話じゃない。
冬のソナタのヨン様にハマる主婦の気持ちが、今ならわかる。
最近でいうと、大ヒットした昼顔..
結婚しても、おばちゃんになったとしても、いつまでも恋のトキメキを忘れたくないのかな。
男は、心の浮気は許すけど、体の浮気を許さない。
女は、体の浮気は許すけど、心の浮気を許さない。
話はそれてしまいましたが..
こんな素敵な出会いもあった私のトレッキング。
しばらくは歩きたくありません。。
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