そして、口論になる。

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色々と予想外のことは起こったものの、無事にトゥルミまで帰還。

バタバタしていてて、口にできなかった遅いお昼ご飯をレストランでいただく。

  • 1日目:ブルジャンプ
  • 2日目:ダサネチ族
  • 3日目:カロ族

 

5日間、車をチャーターしてたので残りは後2日。

私たちが見たかったものは、あと2つ。

  • ムルシ族の村
  • 木曜日のカイアフルマーケット

 

物理的には、後2日間でこの2つを見学し、コンソまで行くのは可能なはずだった。

元々、ホテルと打ち合わせしてた時も、そう話してたしね。

 

でもね、ブルケン(ドライバー)は行けないっていうんです。

→ 【エチオピア 民族めぐり小話】ゆかさん、ついにブチ切れる(ただし心の中で)

 

要はね、追加でお金払えって。

その2つに行くのなら後2日じゃ足りない。

 

「もう1日車チャーターを延長しろ!」って。

いやいや、そんな話、事前に話してないでしょ?

 

そう抗議しても、後の祭り。

事前に私たちはお金を払ってしまっている。

 

ドライバーがNoと言えば、Noになる。それがエチオピアなのだ。

私たちの救世主。ゆかさんが車チャーターを申し込んだホテルに事のいきさつを電話で話し、抗議してくれた。

 

そして、またもやホテルは頼りにならなかった。

何回、話すことコロコロ変えるんだよ!怒)

 

結局

①日程を1日追加して、車チャーター代1人20ドル(1800円)を追加で払う。

②日程はそのまま、1人300ブル(約1800円)を追加で払う。

③ムルシ族かカイアファール、どちらかを諦める

 

この3択から選ばなければいけないことになった。

 

「勝手にカロ族に行ったことを、車のオーナーが怒っている。」

と、ブルケンは話していた。きっと、ホテルと車のオーナー間で、きちんと話し合いができてなかったのだろう。

 

私たちと、車のオーナーに挟まれたブルケンは、可哀想と言えば可哀想だった。

でも、ブルケンが話すこと話すこと、全部

 

「そんなん、知らんわ!(怒)」っていうことばかりだった。

朝から、うかまくいかないこと続きで、皆クタクタ。

 

選択肢3つのうち③はない。

ムルシ族とカイアファール。ここまで来たら両方見たい。

 

①か②どちらを選ぶかを、決めなければならない。

私はもうここまで来たら、どちらでもよかった。

 

ただ、ブルケンは②を選んでほしそうだった。

疲れていたブルケンの意見を考慮して、②で行くことになった。

 

車の1日延長はなくなったので今から車に乗り込み、トゥルミからジンカまで約3時間の移動だ。

 

「また、移動か。」

 

車内いにるメンバー全員(特にブルケン)に、疲労の色が見える。

 

そんな車内で、後ろに乗っていたメンバーから、批判の声が聞こえてきた。

 

彼は、選択肢①が良かったみたいだ。

 

後ろから聞こえる、果てしなく続く批判。

 

私は珍しく「ぐっ」と言いたくなる気持ちをこらえた。

 

なぜなら、その彼の横いるゆかさんが、「そうですね。そうですよね!」と、大人な相槌を打っていたから。

 

今日一日、誰よりも尽力してくれたゆかさんが、もめ事にならないよう頑張ってくれている。

 

ここで私が口出ししても、誰も得しない。

 

そう考えた私は、聞こえてくる批判が耳にはいらないよう耳を手で押さえ、眠りにつくよう努力した。

 

 

ジンカに到着。

もう、すでに真っ暗。

 

ホテルの空きがなく、中々みつからない。

ようやく見つかったホテルで、私たちは明日のムルシ族に備え、体を休めた。

 

翌朝。

怒っていたメンバーの機嫌は、まだ直っていない。

 

「話し合いがしたい。」

そう言う彼の呼びかけもあり、ムルシ族に行く前に6人のメンバーは集まった。

 

昨日の車内でゆかさん相手に話していたことを、彼は皆に話し出した。

本来なら、彼の話を全て聞き、それから発言するのが正解だったのだろう。

 

・・でも、私は耐えられなかった。

この不毛な話し合いに。

 

今更言ってもどうしようもないことを、ぐちぐち話してほしくない。

 

私 「そう言うなら、なんであの時、あの場所で言わなかったんですか?」

我慢できずに、そう口をはさんでしまった。

 

彼 「その時に言ったら、皆の空気が悪くなると思ったから。」

私 「もう、悪くなってるじゃないですか!(怒)

彼 「もう、いいよ!(怒)」あー。やっちまったな。旅に出て、ちょっとは大人になれたかな。心も広くなったかな。と思ってたんだけど・・

 

性格はそんなに簡単に変わってなかったのか。

私が空気を悪くしてしまった。

こんな重い空気の中、ムルシ族の集落に向けて車は進むのであった。

 


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