2011年、海外旅行に興味を持っていって調べていたあの頃・・
衝撃的なニュースが入ってきたことを今でも覚えています。
そのニュースとは世界一周旅行中の夫婦が、現地でマラリアにかかり死亡すると言う最悪の事故でした。
マラリアが原因で死亡
日本人女性、マラリアにより死亡か 夫も死亡
2011年10月6日(木)
ラパス、ムリーリョ通りのホテルにて遺体が発見された 。
死因がマラリアであると推定されている。
女性は洗面所にて座った体勢で死亡。
遺体に外傷は見られなかったが、口からの出血が確認された。
夫妻は9月28日より、このホテルに宿泊していた。
警察によると、夫妻の宿泊していた部屋にて日本語で書かれたメモが発見されたという。
「10日前に(両人とも)アフリカに滞在しており、 そこで虫に刺された」
タビロック夫妻の本
偶然にもこの夫妻が書いた本を図書館で発見したので、借りて読んでみました。
本の内容は、タビロック夫妻の旅中のブログをまとめたもの。
「この二人は、さぞかし仲がいいのだろう」というのが伝わる文章でした。

この本で私が一番刺さったところ。
夫婦へのメッセージで、サムライバックパッカーさんが書かれてたことで、
これは、旅立つ前に、是非みんなに見てほしいです。
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不運が重なって起きた、最悪な結末
なぜ、タビロック夫妻は不幸にも亡くなってしまったのでしょう。
そこには二つの理由がありました。
マラリアを高山病と勘違いした。
タビロック夫妻はアフリカで蚊にかまれ、南米でマラリアを発症しました。
マラリアの初期の症状は、高山病の症状に似ています。
亡くなったラパスは高地なので、「マラリアではなく高山病にかかった」と二人は考えてしまいました。
マラリアは、死にいたることもある大変危険な病気です。
マラリアを発症すると、40度近くの激しい高熱に襲われるが、比較的短時間で熱は下がる。しかし、三日熱マラリアの場合48時間おきに、四日熱マラリアの場合72時間おきに、繰り返し激しい高熱に襲われることになる(これが三日熱、四日熱と呼ばれる所以である)。卵形マラリアは三日熱マラリアとほぼ同じで50時間おきに発熱する。熱帯熱マラリアの場合には周期性は薄い。
熱帯熱マラリア以外で見られる周期性は原虫が赤血球内で発育する時間が関係しており、たとえば三日熱マラリアでは48時間ごとに原虫が血中に出るときに赤血球を破壊するため、それと同時に発熱が起こる。熱帯熱マラリアに周期性がないのは赤血球内での発育の同調性が良くないためである。
いずれの場合も、一旦熱が下がることから油断しやすいが、すぐに治療を始めないとどんどん重篤な状態に陥ってしまう。一般的には、3度目の高熱を発症した時には大変危険な状態にあるといわれている。
出典ーWikipedia
しかしながら、マラリアは予防も、治療もできる病気です。
病院に行けば死亡する確率は少なかったと思います。
でも、二人は「マラリアではなく高山病」だと思ったことで病院には行きませんでした。
保険が切れていた。
最初1年間のつもりで旅されていたお二人は、海外旅行保険も1年間で契約されてました。
しかし一年間では旅が終わらずに、延長して旅をするこに・・
保険の補償を使い過ぎたために、二年目の更新を断られてしまったのです。
海外保険がない状態で病院に行くことは、金銭的な面でとても不安だったと考えられます。
その結果、二人は病院に行くのをためらって処置が遅れてしまいました。
この事件から学ぶこと
マラリアは、死に至るとても怖い病気です。
マラリアを高山病と勘違いすることに対してのリスクを、このニュースで知りました。
私もそうですが、アフリカ大陸の後に南米大陸に行く旅人はとても多いのじゃないでしょうか?
マラリアは潜伏期間があるため、すぐに発祥することがないかもしれません。
なので、もし南米大陸で高熱が出ることがあったら、マラリアの可能性も疑いましょう。
そして、すぐに病院に行くこと。
そのときに、金銭の心配をしなくてもいいように、海外旅行保険には入っておきましょう。
私が出会った旅人の中には、海外旅行保険に入っていない人もたくさんいました。
旅人にとって月1万円程度払って海外旅行保険に入るということは、決して安い金額ではないかもしれません。
ただそれが原因で命を落とすリスクが減るのだったら、払う価値はあるのではないでしょうか?
もしもお金がない人は、せめて海外旅行保険が無料で付帯されるクレジットカードを作っておきましょう。
無料でつくれるカードはたくさんあります。
持っておかないと損。
リクルートカードや三井住友VISAクラシックカードは、旅中でもカードで交通費を支払うことで、その日から保険適用することができます。
知らないということは、罪です。
旅人の皆様、どうぞ、生きて帰ってきましょう。
お金よりも何よりも、命が1番大事。
生きて帰ってくるということは、決して当たり前のことじゃないんだから・・