- ホットヨガの消費カロリーってどれぐらいある?
- 他のスポーツと比べて多いの少ないの?
これからホットヨガをしたいけど、消費カロリーがどれぐらいあるか!
ダイエット効果が気になる方!現役ヨガインストラクターのRiEさんに寄稿していただきました。
この記事を書いた人
RiE
ヨガ歴10年、講師歴6年のフリーヨガインストラクター
週10本ほど、ヨガクラスを担当。
趣味は美味しいものを食べること、料理、読書、美容です。
Instagram: irie_yoga_life
こんにちは!
ヨガインストラクター・ヨガライターのRiEです。
大量に汗をかくのに、消費カロリーが低いと何だか残念な気持ちになるかもしれません。
ダイエット効果を目指す方にとって、消費カロリーがどれくらいかは気になるところですよね!
せっかく運動するなら、効率よくカロリーを消費したいところです。
今回は他の運動と比較しながら、ホットヨガでどれぐらいの消費カロリーがあるのか、紹介していきます。
ホットヨガの消費カロリー
ホットヨガは痩せると言われていますが、実際の消費カロリーは体重50kgの人が60分のレッスンで約330kcal程とそこまで高くありません。
なぜ身体を温めて大量に汗をかくのに消費カロリーが上がらないのでしょうか。
それは、ホットヨガはヒーターなどの外的な熱を受け取ってカロリーを消費しているから!
大量に汗をかいて血行が良くなっても、身体がカロリーを消費して体内で熱を作って身体を温めている訳ではないので、カロリー消費は期待できないのです。
他の運動の消費カロリー
体重50kgの人が60分運動を行った場合で比べてみました。
消費カロリーは、体重や筋肉量が増えるとその分増えるので、あくまでも参考数値として考えてください。
常温ヨガの消費カロリー
常温ヨガの場合、消費カロリーは60分のレッスンで約130 kcal程です。
牛乳200mlのカロリーに相当します。
ピラティスの消費カロリー
ピラティスの場合、消費カロリーは60分のレッスンで約160kcal程です。
6枚切りの食パン1枚分のカロリーに相当します。
筋トレの消費カロリー
自体重を使った軽い筋トレの場合、消費カロリーは60分で約185kcal程です。
アーモンド30g分のカロリーに相当します。
ウォーキングの消費カロリー
ウォーキングの場合、消費カロリーは60分で約160kcal程です。
さつまいも1/2本分のカロリーに相当します。
ランニングの消費カロリー
時速8kmでランニングを行った場合、消費カロリーは60分で436kcal程です。
ポテトチップス1袋(80g)分のカロリーに相当します。
水泳(ゆっくり平泳ぎ)の消費カロリー
ゆっくり平泳ぎを行った場合、消費カロリーは60分で278kcal程です。
あんまん1個分のカロリーに相当します。
水泳(普通の速さでクロール)の消費カロリー
普通の速さでクロールを行った場合、消費カロリーは60分で436kcal程です。
大きめの焼き餃子5個分のカロリーに相当します。
消費カロリーの順で並べると、こんな順位になります。
- 水泳(普通の速さでクロール)436kcal = ランニング 436kcal
- 水泳(ゆっくり平泳ぎ)278kcal
- ホットヨガ 330kcal
- 筋トレ 185kcal
- ピラティス 160kcal =ウォーキング160kcal
- 常温ヨガ 130 kcal
常温ヨガとホットヨガでも、結構カロリーが違うんです。
1kg痩せるのに必要な消費カロリーと運動量
1kgの体脂肪を燃焼するためには、7,200kcalの消費が必要です。
つまり、体重50kgの人がホットヨガで体重を1kg減らすためには、単純計算で約22回のレッスンを行わなければなりません。
結構大変ですよね。
消費カロリーだけで言うと、体重を1kg減らしたい場合はランニングやクロールを行うと効率的です。
体重50kgの人だと、約16回ほどで体重1kg減るので、他の運動に比べて効果が出るのが早いです。
こうして比べてみると、残念ながらホットヨガは特別消費カロリーが高いとは言えなさそうです。
ホットヨガがダイエットに効果的な理由
ホットヨガは消費カロリーが低いのに、なぜダイエットに効果的なのでしょうか。
①基礎代謝が上がって脂肪を燃焼しやすい身体になる
ヨガは深い呼吸と共に身体を動かす有酸素運動です。
深い呼吸を意識しながらポーズを行うことで、脂肪がエネルギーとして消費され、脂肪燃焼の効果が期待できます。
筋肉も強化されて基礎代謝もアップします。
基礎代謝とは、生命を維持するために消費するカロリーのことです。
体温維持、心臓や呼吸など、人間が生きていくために最低限必要なエネルギーのことを言います。
女性の基礎代謝は1,200kcal程と言われていますが、筋肉量が増えて基礎代謝が上がると食べても太りにくい身体に変わっていきます。
特にお尻や太ももの筋肉は全身の筋肉の50%を占めているので、優先的に鍛えると良いでしょう。
ポーズを無理に行ったり、集中しすぎると、呼吸が止まってしまったり、浅く速い呼吸になってしまうことがあります。
効果が半減してしまうので、気をつけましょう。
②インナーマッスルが強化される
ホットヨガでは様々なポーズを行うことで、日常では使わないインナーマッスルが鍛えられます。
キープ時間が長いほど、筋肉の深層部にあるインナーマッスルが強化されます。
正しく筋肉を使えるようになると、姿勢が改善されて全体的に引き締まってきます。
身体の不調も改善されるようになります。
③デトックス効果
ホットヨガをしたあとは、筋肉がほぐれて身体がスッキリします。
呼吸法や様々なポーズを行うことで、血行が促進されて血液やリンパの流れが良くなり、身体の老廃物が体外へ排出されます。
立ち仕事やオフィスワークなどで長時間同じ姿勢が続いたり、お酒を飲んだ翌日のむくみも解消されます。
④自律神経のバランスが整って暴飲暴食が抑えられる
ホットヨガは、ゆったりとした呼吸とポーズを繰り返すことで、意識を内側へ向けて自律神経のバランスを整える効果があります。
過敏になった神経が落ち着くので、ストレス発散で行っていた暴飲暴食を抑えられます。
⑤ボディラインがチェックしやすくモチベーションが上がる
薄着で身体にフィットしたヨガウェアを着ることが多いので、ボディラインをチェックしやすいのもダイエットに効果的です。
また、鏡に映る自分の姿を見ることで、自分の身体に意識が向くようになります。
ホットヨガをしていない時や食事をするときもダイエットを意識するようになるでしょう。
見た目のスタイルが変わってくると、ダイエットのモチベーションも上がります。
ホットヨガでダイエットに成功するコツはこちらの記事で。
ダイエットの本当の意味
消費カロリーだけで見ると、ホットヨガは他の運動に比べて効率的ではないかもしれません。
しかし、他の運動にはない嬉しい効果がたくさんあります!
「ダイエット=運動や食事制限によって痩せること」と解釈されることが多いですが、必ずしも痩せることが目的ではありません。
目標体重に痩せても、体重増加に恐れたり、食事に神経質になってしまったら、それは心が健康ではありません。
本来、ダイエットとは、運動や食事量を管理して、適正な体重にすることです。
無理なく生活に取り入れることができてこそ、初めて本当のダイエットと言えるのではないでしょうか。
ホットヨガの効果が出るのは3ヶ月目から
ホットヨガでダイエットをする場合、最低3ヶ月間は続けましょう!
ですが、ヨガには年齢を問わずに行えるし、運動が苦手な方や身体に制限がある方もも安心して行うことができます。
そして、ダイエット以外にも様々な嬉しい効果があります!
肉体的な変化だけでなく心の変化を観察してみるなど、他の運動にはない効果を味わってみてはいかがでしょうか。
まとめ
消費カロリーだけで見ると、他の運動に比べてホットヨガの消費カロリーは少ないです。
ですが、ダイエットは消費カロリーだけが全てではありません。
- 基礎代謝が上がって脂肪を燃焼しやすい身体になる
- インナーマッスルが強化される
- デトックス効果
- 自律神経のバランスが整って暴飲暴食が抑えられる
- ボディラインがチェックしやすくモチベーションが上がる
ダイエットとは本来、運動や食事量を管理して、適正な体重にすることです。
短期間で集中してダイエットに成功しても、リバウンドしてしまったら意味がありません。
ホットヨガは、他の運動に比べて効果を感じるまで少し時間がかかるかもしれませんが、健康で美しい心と身体を手に入れることができます。
ヨガインストラクターの私はホットヨガだ大好きです。
ぜひ、この記事を読んでくださった方が、ホットヨガで理想の身体を手に入れてくれたらうれしいです!
Let’s Enjoy YOGA!!
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